木製型枠

木製曲面型枠(RC屋根) 現場名:湘南港港湾管理事務所Ⅴ

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「湘南港港湾管理事務所(通称 湘南港ヨットハウス)」Ⅴ


■2013年10月15日 屋根スラブ型枠設置(現場入り)

いよいよ、型枠設置に向けて現場入りの日が来た。
あいにくの天候、台風26号の接近で海は大しけとなっている。出鼻をくじかれた。
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以下の写真は、我々が現場に乗り込んで行った時の状況を撮影したもの。
仮設のステージが設置され、そのステージ上に支保工(仮設サポート)の平面ポジションをマーキングしているところ。作業を行っているのは専任の測量技術者で、この職人さん達の腕が今回のベースモデル工法においてはとても重要な存在となってくる。

 

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木製曲面型枠(RC屋根) 現場名:湘南港港湾管理事務所Ⅳ

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「湘南港港湾管理事務所(通称 湘南港ヨットハウス)」Ⅳ


■2013年6月12日 第4回現場定例会議(モックアップ検証会議)

前回までの打ち合わせ会議で決定事項となっていたモックアップを設置して検証する会議を行った。原寸大型枠モックアップを設置する目的は、施工実現性の検証と施工手順の確認。場所は谷津建設社の資材センター。
主に以下の内容について検証を行った。
① 型枠の強度について
② 現場での雨水対策について
③ 鉄骨との納まりについて
④ 型枠設置時の作業性について
⑤ 型枠敷設時の寸法精度について
⑥ 型枠敷設後の表面精度について
⑦ 型枠と鉄筋敷設の相互関係について
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木製曲面型枠(RC屋根) 現場名:湘南港港湾管理事務所Ⅲ

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「湘南港港湾管理事務所(通称 湘南港ヨットハウス)」Ⅲ


■2013年5月28日 ベースモデル作成

第二回の打ち合わせ会議で検討課題となっていたベースモデル(構造モデルと意匠モデルを融合した実施工用モデル)作成をアプリクラフト社に依頼することが決定した。その具体的な条件は次のようなもの。
① すべての外周エッジ、開口部の精度を構造ポリゴン端点から1mm以内とする。
② その他、構造上重要な構造ポリゴン点(ARUP社指定)からも1mm以内の精度とする。
③ 意匠性を考慮したサーフェース曲率(できるだけ意匠モデルに近いように)を採用する。
④ 型枠製作における難度を考慮したサーフェース曲率と、大引きライン(支保工ライン)の連続性(曲率の連続性)を重要視する。 (さらに…)

木製曲面型枠(RC屋根) 現場名:湘南港港湾管理事務所Ⅱ

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「湘南港港湾管理事務所(通称 湘南港ヨットハウス)」Ⅱ

 

■2013年4月25日 初会合(第1回定例会議)
関係者打ち合わせを現場事務所で行う。ヘルム(設計事務所)、ARUP(構造設計事務所)、谷津建設(ゼネコン)、キヤマ(型枠)、堀江製罐合板所(型枠工場製作)、大相MAT(現場型枠)の5社計10名での初打ち合わせ。名刺交換のあと本題へ。完成予想模型を前にこの建築物に関しての設立背景や設計コンセプトなどを、ヘルム所長さん、ARUPのTさんより説明があった。プロジェクトの初期段階でこのような内容を聞くことができるのは、作る側にとって大きな手がかりになる。一般的に作る側は作るためだけの情報が与えられ、その情報を元にカタチを作り込んでいく。多くの場合、情報->カタチへのプロセスでいかに安価にできるかを求められるのが常だが、そこにクライアントや設計者の ”思い” が入り込む余地は無い。作る側に ”思い” をすくい取る機会は与えられない、というのが実態である。と、私は思っていた。ただ、今回の案件はちょっとイレギュラーだと感じた。作り手にもすくい取るチャンスがあると直感したのだ。 (さらに…)

木製曲面型枠(RC屋根) 現場名:湘南港港湾管理事務所

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「湘南港港湾管理事務所(通称 湘南港ヨットハウス)」 Ⅰ

■2012年12月 プロジェクトスタート

■2012年12月 プロジェクトのはじまりは他社の見積依頼から
2012年12月初旬、「ホームページを見て連絡しました」と横浜のゼネコンさんからの電話。現場は神奈川県発注の入札物件、湘南港港湾管理事務所(通称 湘南港ヨットハウス)。内容は、自由曲面屋根スラブ型枠の見積依頼。図面を送っていただき、お話しをお預かりすることに。屋根スラブのカタチを一目見て、これは「面白い」。何種類(製作型枠への依存程度の違い)かの見積りを行い、結果を待つことに。年明けに「落札不可」の一報。残念だったが、あきらめない。
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木製二次曲面型枠(RC浴槽) 現場名:海極プロジェクトⅢ

現場名 レーベンリゾシア ヴェスティ ブルー 

 

■2012年03月 竣工

■2012年03月28日(水)竣工写真
石切山タイル株式会社(石切山さん)から竣工写真が届いた。
まずは洋風大浴場露天風呂から。360度の断面変化にタイル貼りはどうするんだろうと思っていたが、乱貼りでキレイに仕上がっている。見事です!

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木製二次曲面型枠(RC浴槽) 現場名:海極プロジェクトⅡ

現場名 レーベンリゾシア ヴェスティ ブルー 

 

■2011年12月 型枠製作

■2011年12月9日(金)型枠検査
仮組みの途中で型枠の断面検査をしているところ。
洋風大浴場露天風呂の型枠は360度断面形状が変化しているので、一定角度ごとに3DCADモデルからスライスした検査用治具(レーザーカットした鉄板)を用いてチェックを行う。誤差はなくOK。多角形の継ぎ目も綺麗に仕上がっている。原寸図で確認した通りのイメージ、いや、それ以上の出来映えに感服。

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木製二次曲面型枠(RC浴槽) 現場名:海極プロジェクトⅠ

 現場名 レーベンリゾシア ヴェスティ ブルー(海極プロジェクト)

 

■2011年7月 プロジェクトスタート

■2011年7月8日(金)プロジェクトのはじまりは一本の電話から
2011年7月初旬、「ホームページを見て連絡しました。」とかかってきた一本の電話からこのプロジェクトは始まる。電話の先は静岡県富士市の石切山タイル株式会社専務、石切山好行さん。後日お目にかかってから詳しいお話しを聞くことに。

■2011年7月11日(月)
打ち合わせ
「はじめまして」の挨拶のあと、渡された資料はふたつ(以下、参照)。イメージパースを見ると普通のタイル貼りの浴槽のようである。特に難しい型枠ではないのでウチでなくても。。しかし、断面図を見てワカッタ。断面が360度変化しているのである。「うーん」と唸っていると、石切山専務から「こんなカタチの型枠、できるでしょうか?」の問いかけ。
「できます!」。即答。
と、返答してから頭の中でグルグルと考える。鋼製(鉄)型枠では360度断面変化したものはあまりにも手がかかりすぎる。ここは木製でいこう。

 

「洋風大浴場露天風呂 パース図」

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木製二次曲面型枠(RC柱頭型枠) 現場名:S保育園

この型枠は保育園の室内にある柱頭部の型枠です。形状が二次曲面であること、曲率が高い(1,000mmR球)こと、転用回数が少ないことなどから木製合板で製作を検討しました。お願いした専門業者は名古屋の 株式会社 堀江製凾合板所 さんです。合板を幅100mmで螺旋状に貼る独特の工法(これにより高い曲率に対応できます)や素地の仕上がりの選択(素地仕上げ、FRP仕上げ)によりコンクリートの表面の仕上がりが鋼製型枠並みに出来上がります。今回は残念ながら型枠の製作には至りませんででしたが、検討する段階でRC型枠のみならずPC型枠でも実用可能であることがわかりました。このような異素材とのコラボレーションも積極的に行い型枠の適用範囲を拡げていきたいと思います。堀江製凾合板所さん、今後ともご協力よろしくお願いいたします。
この型枠の3DPDFはこちらから。

*この型枠の製作にご興味のある方はお問い合せください。

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