鋼製型枠

鋼製曲面型枠(試験体 1,000mm球R)

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あるメーカーさんからの依頼により、球体型枠について検討することになった。打設数量を優先するということから鋼製(6mm厚)型枠を採用することにした。問題となるのは鉄板の二次曲加工だ。今回は、鋼板二次R曲げは曲率が大きい(1,000mm球R)。そこで高い造船技術を持っている大手造船会社100%子会社のエム・イー・エス特機株式会社さんに相談させていただいた。線状焼という鐃鉄(ぎょうてつ)技術を使って二次曲面に加工していく。

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エム・イー・エス特機さんは、西沢立衛建築設計事務所設計の小豆島の葺田パヴィリオンの曲面施工を担当された。こちらにその現場での様子など詳しい画像が多くあるが、大きなサイズの鉄板を高い精度で仕上げている。建築の技術設計・コンサル会社Arupさんからのご紹介でお知り合いになった。
検討していく中で上記イメージのような分割方法で製作が可能であるということがわかった。(一部溶接ツナギを行う)この型枠図面の3DPDFはこちらから。
今回の案件については、残念ながら不採用となってしまったが、検討を重ねていく中で大きな収穫があった。まず、1,000mm球Rの加工が6mm鉄板で可能であるということ。樹脂型枠(サンプラパネル)の場合でもこの1,000mm球Rの曲率を一定の基準にしていたが、建築施工でこの曲率の加工が出来れば、ほとんどの案件に対応が可能だと思われる。是が非でも次につなげて行きたい。

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